Like a light in the shadow.

I record my daily life with SUMMILUX 35mm attached to LEICA M11-P.

ライカ修理センターから銀座界隈スナップ(240521)

センサークリーニングを予約していたので午前中に銀座のライカカスタマーセンターに行った。

保証書を提示してカメラを預けると2時間で仕上がるとのことだったのでブラブラと時間をつぶした。

 

平日の銀座界隈は海外からの観光客で溢れている。

日差しが夏のように暑い。

バスから降りてきた中国人が50m先の仲間に大声で呼びかけている。

向こうからもそれに応えて大声が飛び交う。

あまりにうるさくて路地に逃げ込んだ。

 

なんとか時間を潰して、ライカカスタマーセンターに戻る。

受け取りに行くとライカ銀座店の前でユーチューバーのNさんが自撮りしていた。

何やらご自分のライカの修理の状況みたいなことをカメラに向かって話していた。

まったく人の目を気にせず一人でカメラに向かって明瞭に喋っているのを見て、有名ユーチューバーの凄みを感じた。

 

ちょっと早くに受け取りに行ってしまったが、出来上がっていたので、サクッと受け取って近くにある老舗カフェ、オーバカナルへ。

サラダとシュウェップスで一休みしながらカメラを試した。

と言っても、こういう写真にセンサー汚れは関係ない。

 

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店から出て有楽町方面まで歩く。

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国際フォーラムにちょっと用事があったのでついでにスナップ

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やはり何気ない瞬間にシャッターを切りたくなるカメラだなーと思う。

昔、HIROMIXの影響で皆が使っていたKonicaのビッグミニに近い感覚だ。

僕も2台使い潰したくちだ。

仕上がりはカメラに任せて、とにかくシャッターを切っておこうという。

あれはなんなのだろう。

今は撮ったらすぐに確認できるけど、フィルムは現像しないと見られない。

それは今と大きな違いがある。

36枚撮りフィルムを一本現像すると2千円弱かかった記憶がある。

若くてお金のない自分がそこまでして紙焼きにして目にしたかったものが写真にとった瞬間だったのだ。

実家にあのカメラで撮った紙焼きも段ボールにいっぱいあって処理に困っている。

フィルムカメラは撮ったあと確認なんてできない。
現像して初めて撮ったものが見られる。
カメラ屋に現像に出して出来上がりまで一週間かかる。
フィルム一本2千円くらいかかる。

それでも現像して手元にくるのが何よりの楽しみ、、というのが写真だった。

あのカメラも、シャッターを切ると、「カシャ、ウィーン、、」というシャッター音に続くフィルムの巻き上げ音が手に伝わって一枚一枚撮ったという余興があって良かった。

今のライカもあれに似た感覚がなぜかある。

フィルム時代のGRもそういうの最高に良かった。

一枚一枚シャッターを切るとそれに対して機械が的確に働いている感触。

GRは軽くて高級感があった。

そういうの大事だよなー、、

残したかった瞬間をカメラが「わかりました がってんです 大丈夫です」

と言わんばかりに残してくれている感触。

そういうことを思い出しますね。

このバカ高いカメラで。

 

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あと、撮ってて思うのはこのレンズとカメラの組み合わせは情報量が多いものに強いということ。

ごちゃごちゃしてるだけの状況もクリアーな部分とボケてる部分の自然な境界線によって美しく見せることができる。

だから、自分だけが納得するどうでもいい写真が増えていくというところも大いにある気がする。

僕にとってライカは、自分にとって写真というものはそういうものだったなーと色々思い出させてくれるカメラだとつくづく思う。

 

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